オートフレックスR837

ラボの省力化・効率化へのオートメーション

生産性を飛躍的に向上させる全自動オートメーションサンプラー

  • 高耐久性素材

    ニードルには耐久性のあるステンレスまたは酸性溶液にはハステロイを、溶液に触れる部品にはPTFE、テフロン、PEEK樹脂を使用

  • 強靭なニードルシステム

    バイアルキャップのセプタムを確実に貫通するように十分なトルクを考えられた強靭なニードルシステムを実現

  • サンプリングミス防止

    ニードルアームの可動部を最小限にし、ニードルは上下機構のみで構成

  • 安全性に配慮した構造

    プロテクトカバーは手などへの事故を防ぎ、ニードル位置、バイアル瓶の試料量も常に監視

  • コンパクトな複合機

    モジュラーデザインの採用によりコンパクトな複合機を構成可能

手動操作に勝る自動サンプリング テクノロジー

  • SMART TECHNOLOGYTM(スマートテクノロジー)

    自動的にサンプリングのポンプスピードを調整。粘性の低い試料から最大36,000mPa-s(cP)までの高粘度試料まで自動的に調整し送液します

  • 加熱ラックオプション

    原油から高粘度オイル類・ワックス系試料を自動処理します

  • 保存メソッド

    サンプリング方式(吸引または加圧サンプリング)や洗浄溶液の選択、乾燥時間などを登録しています

オートフレックス R837だけの3つの特長

  • サンプルニードルの内側だけでなく外側も洗浄

    ニードルの内側のみを洗浄するオートサンプラーはたくさんありますが、外側も確実に洗浄するのはルドルフ社のR837だけです

  • 選べる3種類の洗浄溶液

    試料の種類によって洗浄溶媒を指定できます。液面センサーは非接触タイプで、溶液量が少ない場合はエラーメッセージを表示します

  • 95%の試料溶液をバイアルへ返戻

    試料をバイアルへ戻す設定にすると、95%を元に戻せます。貴重な試料溶液や他の試験に使いたい場合などに有効です

オートサンプラーの欠点を全て解消した R837

オートサンプラーの本来の目的は、効率化と省力化です。しかし実際にオートサンプラーを利用しようとすると

  • 煩雑な設定
  • 測定サンプルの変更のつど必要な分解・洗浄
  • 大量の試料溶液を消費
  • 多種多様なサンプルの処理が必要
  • 測定中のクロスコンタミネーションを防ぐシーケンスの組み方など使い方の工夫が必要

など、導入の効果を実感するには多くの時間、労力、コストがかかるため、広く浸透していないのが実情です。そこでオートフレックス R837は、オートサンプラーの利用目的を即座に体感できるように工夫を凝らしています。

3種類の洗浄溶媒

3種類の溶媒を利用できるので試料溶液に合わせて洗浄工程を指定できます。

洗浄溶媒ボトルの液面センサーは一切の接液なしに外部センサーによる検出します。廃液ボトルの溶液があふれないように回数指定によるメッセージで安全を確保(終夜運転可能)。

最少3.5mlでのハンドリング

密度比重計DDM2911 との組合せで最小3.5mlでのハンドリングを実現しています。

測定試料をバイアルへ戻す機能も搭載し、95%の試料溶液をそのままバイアルに戻して回収できます。

5種類のサンプルラック

5つのサンプルラックで構成されるターンテーブルの組み合わせは自由自在。

加熱導入用の加熱ラックと常温ラックのコンビネーションや、小容量ラックと大容量ラックの組合せ、粘性が違う試料、洗浄溶媒の異なる試料など、さまざまな組み合わせに対応できます。

割込み試料も確実に処理可能。ルーティン処理している試料の途中でも、割込み機能によりそのまま自動処理できます。

カスタマイズできるサンプルラック

さらに、ターンテーブルの5つの各サンプルラックは、今使用しているバイアル瓶やテストチューブをそのまま利用できるようにカスタマイズもできます。

全てのアプリケーションに自在に対応

オートフレックスR837は、ルドルフ社製品ラインナップとの組み合わせで、密度比重計や屈折計、旋光計を制御できます。また、色度計やpH計などとも合わせて複合機器として全自動のオートメーションを構成し、効率化と省力化を実現します。

対応できるアプリケーションも幅広く、石油化学、化学製品、香料・飲料、医薬・製薬の場面で粘度の高い試料まで対応できます。5つのサンプルラックに対して異なるメソッドを適用することも可能です。

コードリーダーでデータ入力/取得を自動化

オプションのバーコード・ラベルリーダーでは、サンプルIDの入力から測定データの取得や保存または転送を全自動で行い、ヒューマンエラーを最小限にする減らせます。

  • バーコードフォーマットは PDF 417や 2Dマトリックス、UPC、QRなど使用中の環境をそのまま利用できます
  • バイアルは自動でリーダーに向けて回転する機構が備えられているので、向きを揃える必要はありません
  • 自動的に入力されたサンプルIDにより、 接続された各機器で測定を行い、データを保存またはネットワークに転送できます

仕様一覧

旋光計、密度比重計、屈折計、pH計、色度計、オートフレックス R837の組み合わせ例

標準機能詳細

  • 3種類の洗浄溶液ラック、溶液レベルセンサー
  • サンプリングニードル 内側・外側の洗浄機能
  • 吸引及び加圧サンプリングモード
  • メソッド登録・編集・呼出機能
  • LIMSシステムへのダイレクト出力
  • バイアルラック(5セット・計50サンプル)
  • バイアルラックごとのメソッド登録機能
  • SAP プロトコル互換
  • 乾燥時間・洗浄時間の任意設定

カスタマイズ オプション

  • カスタムバイアルラック
  • 加熱ジャケット付きバイアルラック
  • ビルトイン バーコード ラベルリーダー(含むバイアルスピナー)
  • ハンドヘルド バーコード・ラベルリーダー
  • 空バイアル自動検出及びインジケーター
  • 追加バイアルラック(6セット以上の場合)
  • サンプルリターン機能:サンプリングされた95%をバイアルに送り返す機能

ハードウェア仕様

  • 試料粘度上限:36,000 mPa・s(cP)
  • 試料容量:3.5ml(ノーマルモード使用時)
  • 最小サンプリング容量:1.5ml
  • バイアルラック: 50本/16 x 100mm チューブ(標準)、60本・70本/13 x 100mm チューブ(オプション)
  • クリーニング サイクルタイム: 標準1分45秒(アプリケーションにより異なる)
  • 測定及びクリーニング サイクルタイム: 標準2分30秒(アプリケーションにより異なる)