ラボ用ベンチトップ屈折計における高機能・高精度技術で数十年にわたる経験と実績をハンドヘルド屈折計へと展開しました。

屈折計の設計および製造で20年以上にわたる経験と実績を活かし、新しいハンドヘルド屈折計の基準となる製品を発表します。J27屈折計は完全にハンドヘルドでありながら、性能や精度の妥協を一切せず、どこでも実験室レベルの精度であらゆる測定を可能にしました。

多くのハンドヘルド屈折計の弱点は、温度を制御できない点です。屈折計の測定は温度にとても敏感であり、温度補正だけでは、周囲の温度が変動する場合に結果が不安定になりやすいのが現実です。正確な温度制御があってこそ、ユーザーが求める高い測定精度が実現します。

J27ハンドヘルド屈折計は、ペルチェ温度制御システムをプリズム表面に搭載しており、測定精度と安定性を大幅に向上します。精密な加熱および冷却機能により、20°Cまたは25°Cでの安定した正確な測定が可能です。

例えば、グリコール試料は、正確な温度制御なしでは正確な測定ができません。砂糖に対する温度補正は、スクロースを含まない試料には適用できません。また、生産ラインで熱い釜から取り出された試料も、温度補正が正確に行えないため、温度制御が不可欠です。

合成サファイアプリズムはダイヤモンドに匹敵する硬度を誇り、ペーパータオルで簡単に清掃できます。これにより試料のクリーニングが迅速かつ簡単に行えます。

ハンドヘルド屈折計の公称精度に関わらず、実際の性能は、試料間の清掃がどれだけ徹底されているかに大きく依存します。精度を最大限に引き出すためには、屈折計の清掃がいかに重要かを理解し、確実に行うことが必要です。

非常に直感的で使いやすいグラフィカルユーザーインターフェース（GUI）と、明るく表示される7インチ（128mm）のタッチスクリーンで将来的に10言語に対応。これにより、使いやすいハンドヘルド屈折計となっています。

インターフェースは明るいLEDタッチスクリーンで、直感的に操作できる大きなGUIを搭載。明るい場所や暗い場所でも、測定値を読み取る際の困難は一切ありません。

J27は、簡単に再充電可能なリチウムイオンバッテリーで動作し、必要な場所にいつでも持ち運べるため、どこでも測定が可能です。これにより、原材料の受け入れ時の荷受け場所や蒸留所のフロアなど、さまざまな場所で使用できます。

リチウムイオンバッテリーは、約2時間で充電が完了し、高負荷で最大4時間の連続測定、または通常使用で最大8時間の使用できます。さらに、便利なスタンド型充電ステーションも付属しており、簡単に充電できます。

多くのハンドヘルド屈折計は、精度が小数点以下第2位または第3位までしか対応しておらず、測定結果がドリフトしやすいという問題があります。J27では、ラボレベルの測定モジュール設計と本格的なペルチェ温度制御を組み合わせることで、精度を小数点以下第4位まで実現しました。

フィールドでのラボレベルの精度により、材料を再度ラボで確認する手間を省き、ユーザーは現場、荷受け場、または配合エリアで直接テストが可能です。2桁や3桁の測定精度で妥協する必要はありません。安定し信頼性のある4桁の精度をお約束します。

工場出荷時にインストールされた測定方法とスケールは、幅広い業界と用途をカバーしています。J27ハンドヘルド屈折計は、RI、Brix、尿比重（SG）などを含む20種類以上の測定方法と濃度スケールを工場で設定済みです。ユーザーは、独自の測定方法を作成し、任意のスケールを保存することができます。

食品・飲料業界向けの応用例

・シードオイル
・食用油
・キャンディ
・シロップ
・スープ
・牛乳
・ティー
・ジュース
・HFCS（高果糖コーンシロップ）
・ソフトドリンク
・ソース
・コンフェクション（菓子）
・ジェリー
・フルーツ製品
・大豆油
・炭酸飲料（ソーダ）
・ジャム
・デンプン
・コーヒー抽出物
・ジュース濃縮液
・野菜製品

業界別スケール対応

・ 尿比重（SG）
・ 燃料システムの氷結防止剤
・ エチレングリコール／クーラント
・ アルコール
・ 硝酸
・ コーヒー
・ UAN（尿素アンモニウム硝酸）肥料
・ エタノール
・ フォルムアルデヒド
・ グリセロール
・ メタノール
・ 塩化カリウム
・ 過酸化水素（H2O2）
・ プロピレングリコール
・ プロパノール
・ ボーメ
・ 塩化カルシウム
・ 尿素
・ 塩化ナトリウム