密度比重計 選ばれる理由

ライブ観察できるVideoViewTM機能

振動式密度比重計の測定における一番の難点は、気泡混入による測定エラーと言われています。これは測定原理からU字形状の測定セル部へ試料溶液導入時に気泡が混入することで、正確な密度値が得られなくなるからです。

VideoViewTM(ビデオビュー)はそんな悩みから解放してくれる特許技術です(米国特許#7,437,909)。

測定セル全体を表示しているメインスクリーンをタッチするだけで、測定セルを6倍・10倍表示します。最新モデルでは測定セル全体をスキャンして表示することも可能になりました。更に表示される映像はリアルタイムなので、移動する微細な気泡まで確実に確認できます。

VideoViewTMは試料溶液の導入時だけでなく、クリーニング中のセルの状態や、測定中のセル内部をライブ観察できます。

密度比重計本体でデータインティグリティに完全対応

現在の製薬業界では、ただ測定データを記録するだけでなく、より詳細な情報を求められています。測定データには測定値に加えて、だれが、いつ測定したのか、また、測定に使用した機器は正しく校正されていたのか、といった様々な情報が必要です。

デジタル記録・デジタル署名の測定データが改ざんされず、履歴が完全に追跡できる21 CFR Part11に準拠したデータインティグリティを密度比重計本体で提供します。

詳細は ルドルフ社製品におけるデータインティグリティ で紹介しています。より詳しい資料をご要望の方は、お問合せページ からご連絡ください。

使用環境に合う試料導入方法を提案

バーチカルロード・VL(Vertical Load)
垂直導入

  • 気泡混入を抑えて扱いやすく、右利き左利きどちらの測定者にも導入しやすい形状
  • 高粘度の試料ではゆっくり力強くシリンジを押すことができ、有機溶剤など流動性の良い試料はシリンジを抜くだけで落差によって廃液容器へ流れていきます
  • 簡単洗浄:測定完了後にシリンジを抜くと、試料は落差によって廃液容器へ流れていきます。HLとは違って、排液チューブが折れ曲がると、試料はテーブルに流れ出ます。HLとは異なり導入口からの逆流トラブルも少なく安心です
  • ノズルの保護:試料導入時の圧力は、ノズルではなくてトッププレートにかかるため、ノズルを長期間使用でき、メンテナンスコストの節約につながります

ホリゾンタルロード・HL(Horizontal Load)
水平導入

  • 従来から採用されている試料量を最小限に抑える導入方法
  • 一日に数回だけ測定するラボや、1mlの少ない試料で測定したいユーザー向け
  • 将来的に複合機へのアップグレードや、オートメーションサンプラーとの接続など柔軟に対応可能

ロードアシスト・LA(Load Assist)

  • 2つの導入方法:手動導入、ペリスタポンプによるシリンジ試料の吸引
  • 一定時間・量の洗浄溶液を流して効率的に測定セルを洗浄
  • 決まったスピードの試料導入を繰り返すので測定者の多い環境で熟練度の差を最小化
  • 炭酸試料向けの逆加圧モード
  • 試料の種類も検体数も多いアプリケーションに最適

MMペリポンプ・MM(MMPeri Pump)

  • 3つの導入方法:付属のニードルによるボトルやフラスコからの直接導入、シリンジを使う垂直導入、ペリポンプでの導入
  • 常に同じ方法で自動的に試料を導入するペリポンプは経験の浅い測定者が多い環境向き
  • 洗浄工程を省略して次の測定に移ることで作業効率を改善

オートフィル・AF(AutoFillTM

  • より簡単な試料導入方法を求めるユーザーの声を反映
  • 試料を注ぎフタをして画面のボタンを押せば自動で試料を導入
  • 試料と同じように洗浄溶液を入れてボタン一つで測定セルを洗浄
  • 日々同じ種類で大量の試料測定と洗浄を繰り返すラボに最適
  • 試料導入に熟練度は必要なく、SOPにしたがってどなたでも測定が可能

20年間のサービス・サポート保証

導入いただいた装置は、納入後1年の無償保証は当然のこと、納入後20年間のサービス・サポートを保証しています。装置の世代が変わっても部品の供給を確約し、たとえ入手困難な部品であっても代替部品の製造・供給を約束しています。

革新的な技術も高耐久・高品質を最優先事項として捉え製品を開発・製造しています。

下の写真は、1977年製の旋光計を2018年にサービス・サポートした41年前の装置の稼働実績です。

*20年以上経過していますが米国での一例です。