密度比重計 DDM 2911プラス

求められる最高精度を実現

小数点以下6桁の高精度モデル。

  • 測定精度 0.00001g/cm³     温度精度 0.01℃
  • 測定再現性 0.000005g/cm³     温度再現精度 0.001℃
  • 表示分解能 0.000001g/cm³     表示温度 0.01℃

米国財務省管轄の酒類タバコ税貿易管理局(TBB Alcohol and Tobacco Tax and Trade Bureau)が求める酒類(ビール、ワイン、スピリッツなど)のアルコール度数を表示する測定において0.02%の精度で測定する必要があります。DDM2911プラスではエタノール濃度0.01%精度で求められるモデルとして小数点以下6桁の測定を実現しました。

その他の用途でも更なる測定精度を求めておられるアプリケーションに最適です。精度を要求する密度測定にはVideoViewTM機能が威力を発揮。測定セル全体を10倍まで拡大表示し、ライブ観察できることで測定に影響する微細な気泡も測定を始める前、試料導入時に確認することができます。

分野別使用例

酒類のアルコール度数測定 租税対応検査

  • TBBが定める租税目的のアルコール度数測定 0.01%まで対応
  • Video ViewTM能により気泡の混入しやすい試料の確実な測定に

日本国内でのアルコール度数測定では、国税庁所定分析法があり、その中で定められている振動式密度計法では小数点以下4桁以上の装置を使用することが記載されています。

石油化学分野

  • JIS K0061 化学製品の密度及び比重測定方(7.3 振動式密度計法
  • JIS K2249  -1 原油及び石油製品 – 密度の求め方- 第一部 振動法
  • 各国の測定規格に準拠 ASTM D1250,  ASTM D4052,  ASTM D5002,  DIN 51757,  ISO 12185, ASTM D4806, IP 365, ASTM D5931
  • 原料受入れ確認試験や新規製品開発の研究
  • 空気、水の他、3点校正が可能(石油化学向け標準品の使用)

化学工業分野

  • 様々な密度単位換算が可能 Kg/m3, g/cm3, g/ml, pounds/gallon, 比重, ボーメ等
  • 濃度換算式による濃度管理や純度管理: %, molarity, normality, mole fraction, ppm
  • 製品の混合比率確認試験
  • カスタマイズ可能な濃度換算テーブルの作成やカスタム測定メソッドの作成

医薬・製薬分野

  • GLP/GMP準拠、複数回測定、平均値・標準偏差・最大値・最小値の表示が可能
  • 確立されたIQ/OQ/PQドキュメント
  • 原料受入れ確認及び製品出荷検査試験
  • FDA 電子署名・電子記録、21CFR Part11準拠ソフトウェア

飲料・食品分野

  • VideoViewTM機能により気泡の混入しやすい試料の確実な測定に
  • 日本酒・ビール・ワインなどアルコール分の測定及びエキス分の測定に
  • 調味料・糖液・シロップなどBrix単位による濃度測定
  • 植物油などの濃度・純度管理に

ライブ観察できるVideoViewTM機能

振動式密度比重計の測定における一番の難点は、気泡混入による測定エラーと言われています。これは測定原理からU字形状の測定セル部へ試料溶液導入時に気泡が混入することで、正確な密度値が得られなくなるからです。

VideoViewTM(ビデオビュー)はそんな悩みから解放してくれる特許技術です(米国特許#7,437,909)。

測定セル全体を表示しているメインスクリーンをタッチするだけで、測定セルを6倍・10倍表示します。最新モデルでは測定セル全体をスキャンして表示することも可能になりました。更に表示される映像はリアルタイムなので、移動する微細な気泡まで確実に確認できます。

VideoViewTMは試料溶液の導入時だけでなく、クリーニング中のセルの状態や、測定中のセル内部をライブ観察できます。

Windowsベースの安全性と柔軟性

ルドルフ社ではいち早く製品ライナップである旋光計オートポールシリーズ、屈折計Jシリーズ、密度比重計DDMシリーズの基盤システムに、安全性の優れている組込専用OS Windows Embeddedを採用。組込専用OSの利点であるセキュリティ性に優れ、USBポートやLANポートによる拡張性は柔軟に対応しています。

ディスクプロテクションによる安全性:

LANポート接続ネットワーク内にDDMを接続しても、ディスクプロテクションにより完全に守られています。マルウェアなど外部からの書き込みは一切行われず、装置で取得した測定データのみ保存されます。

柔軟性に優れた入出力ポート:

5つのUSBポートはWindowsならではの柔軟性があり、市販されているのUSB接続機器(例えば、マウス、キーボード、バーコードリーダー、プリンターなど)をプラグ&プレイで使用できます。また、ソフトウェアやファームウェアのアップデートもUSBメモリー経由で行えます。測定データのバックアップや直接出力もUSBポートを経由して接続されたドライブへ保存することも可能です。

LAN接続から広がる使い方:

搭載されているLANポートを使用し、測定データを直接LIMSへ送信することも可能。もちろん、社内ネットワークに接続されているプリンターへの出力もできます。インターネットに接続すれば、他の事業所へのデータ送信や、ルドルフ社からの遠隔操作による装置診断やシステムアップデート、測定メソッドのカスタマイズなども可能です。

オートメーションサンプラーとの全自動組合せシステム

DDM 2911プラスとオートフレックス R837との組合せは、日々多くの測定作業を求められるラボには最適の組み合わせオートメーションサンプラーシステムです。

オートフレックス R837は、ボタン一つで測定の開始から完了まで。測定時の安全性を確保した上でハイスループットに対応する自由度の高い全自動サンプリングステーション

  • ハイスループットに対応する自由度の高い全自動サンプリングステーション
  • ポンピングスピードを自動で調整するSMART TECHNOLOGYTM
  • 使用中のサンプルバイアル瓶にあわせたサンプルラックをオプションにより提供
  • サンプルニードルの内側だけでなく外側も自動洗浄
  • 選べる3種類の洗浄溶液
  • 95%の試料溶液をバイアルへ戻す

より詳しい情報は オートフレックス R837 をご覧ください。